注目されていたフィッシャー副議長のインタビュー内容は?それでもドル円は上昇する
先週の金曜日はフィッシャー副総裁の発言でドル円がいっきに102円台
まで上昇しました。
そして本日もブルムバーグのインタビューがあるということで、市場は
この内容を注目していました。
強気から少しバランスをとる?
FRBのフィッシャー副議長は、マイナス金利は他の国では機能しているよう
に見受けられるが、米国では議論の対象ではないと今回のインタビューで強調
しています。マイナス金利政策について、米当局は「そのような方向の政策は
計画していない」が、採用している中央銀行は「基本的に、かなり有効だと考えている」
と語っています。米利上げはデータ次第だとあらためて述べ、特定の時間枠は
示しませんでした。
日本銀行とECBはマイナス金利を含む景気刺激策を採用し必要なら追加利下げの
余地があるとしている。フィッシャー副議長は海外の中銀の決定も米国に影響すると
指摘しています。「われわれは相互に関連している。米当局は恐らく最も重要な
中銀だろうが、ECBの管轄地域の域内総生産(GDP)も米国とほぼ同水準であり、
ECBの行動はわれわれにとって重要だ」と語りました。
米当局は物価安定と完全雇用という目標の達成が、昨年12月に続く2回目の利上げを
正当化するほど近いところにあるかどうかを判断しようとしている、と述べています。
フィッシャー副議長は利上げの道筋は今後入ってくるデータ次第だと述べています。
次の雇用統計が良ければ9月にも利上げとドル円の上昇
この発言の背景は、今週の経済指標、とくに8月の雇用統計
が予想通りとなれば、利上げを実施するとも受け止められます。
ドル円は今日も消費者信頼感指数の上昇によってさらに103円
台をトライしており、ドル円はトレンド転換したようにもチャート
は示唆しています。