欧州司法裁判所の判断は合法の判断は織込み済み?
欧州司法裁判所の法務官は、2012年8月に発表した
OMT(Outright Monetary Transaction)は合法である
との判断をしました。ただこれは、法務官の意見表明
であって法的な拘束力をもちません。
判決が出るのは、半年以上先のことなので、この判断自体
が材料になることは、普段はないのですが、22日に
ECB理事会の決定があるだけに、異例にも注目された
材料でした。
欧州司法裁判所の裁判官は通常は法務官の判断に従いますので
来週のECB理事会での国債買い取り発表には、好材料となっているのは
まちがいなさそうです。
これで、ECB理事会では、国債買い取り発表があるのか無いのかでは
なく、国債買い取りの手段、内容に移ってきているとOMT思われます。
昨日の動きは、アメリカの小売売上の悪さに市場が驚き、ユーロドル
はいったんショートカバーとなりましたが、結局は、1.1840近辺で
強力な抵抗に抑えられた格好となっています。
チャート上でもこのあたりがクリティカルな抵抗線を築いており、
短期的にも地合いの転換を見るには、このラインのブレイクがテクニカル的には
必要のようです。
逆をいえば、しっかりとしたダウンチャンネルがユーロドルは続いている
といえます。