欧州の短期資産とFRBのリバースレポとの関係。
FRBのリバースレポ取引とは、
FRBが有資格の参加者、大手銀行などに
米国債を一日貸し出すのに引き換えに
現金を受け取る取引です。
FRBはこのレポ取引を試験的に実施
しています。
FRBはこのレポ金利の下限を、現在
の当座預金の付利金利同様に、利上げ
時に有効かどうか実験しているわけです。
最近は、1日約1500億ドル以上の規模と
なっていますが、6月30日には、3390
億ドルにまで達しています。
この大半が大口の短期投資ファンドに
よる取引で、興味深いところでは、
そのほぼ同額の資金が欧州の短期資産
から引き出されているようです。
これは、ユーロのマイナス金利導入による
現象なのかわかりませんが、少なくとも
短期預金で損失を被らないような
オペレーションをすることは、あって
然るべき現象のように思われます。
こんなところにも、ECBの追加緩和の
影響が出ているようです。