次期FRB議長をめぐるレースはパウエル氏とウォーシュ氏との一騎打ち?パウエル氏の場合ドル円の影響は?
FRB議長の椅子をめぐって、トランプ大統領が
次の数週間で決定を下す最終コーナーにはいったようです。
各社(ブルムバーグ、Politico, WSJ)の直近のレポート
では、イエレン氏に代わるFRB議長の座の先頭を
走っている候補は、ウォーシュ氏、パウエル氏、コーン氏
の3名となっています。
パウエル氏とウォーシュ氏の違いは
4人の候補に焦点をあてると、ウォーシュ氏が最もタカ派で
ルールに依存しているFRB金融政策決定導入過程の変更を
示唆しています。ウォーシュ氏は、FRB資産をできるかぎり
小さくすることも指示しており、規制緩和を強く推しています。
一方、パウエル氏は、現体制での候補で、事をあら立てず、現状の
FEDのフレームワークに則ったスタンスをとると思われます。
コーン氏については、おそらくもう少しハト派よりであり
金融政策を財政改革を実行するための補助的役割と位置付けて
います。
パウエル氏の可能性は低い?
究極の目的は、強い経済成長とビジネスサイクルを持続させる
ことです。その点では、ウォーシュ氏とコーン氏が、正しい
金融と財政政策が経済の3%成長を生むと主張しており、強い
立場にあると思われます。しかしながら、ウォーシュ氏は、
金融政策については、よりタカ派的な立場であると見られて
いいます。一方、パウエル氏は現状維持派であると認識
されています。もしパウエル氏がFRB議長になった時は、イエレン氏
のときと変わらず、12月の利上げを示唆しています。
ドル円の影響は
パウエル氏がFRB議長になる可能性は低いと思いますが、
もしなった場合は、政治からは独立して経済指標次第の
現在の金融政策が維持されると思われます。
ドル円は12月の利上げ観測がくすぶっているなか
ドルはサポートされる展開が続くと思われます。