次期FRB議長に急浮上したケビン・ウォーシュ氏によってドル円の影響はどうなる?
トランプ大統領が、前FRB理事であるケビン・ウォーシュ氏と面談
したことにょって、次期FRB議長にウォーシュ氏が最有力
となっています。
そこでウォーシュ氏の政策とそれにドル円の影響について
考えてみたいと思います。
基本はタカ派の主張の持ち主
ウォーシュ氏は、前回理事だったころに、量的緩和緩和に
異議を唱えたようです。それは、バーナンキ議長の時
第2段の量的緩和を決定するとき、反対の意思を伝えた
ようですが、結果的には賛成票を投じたようです。
ウォーシュ氏は、金融政策は、できる限り、経済指標に
頼らないで、そのままにしておいたほうが良いとの考え方
ですが、インフレ目標を現在の2%よりも下げることによって
利上げの余地を広げることも主張していたようです。
減税と規制緩和による経済成長主張
ケビン・ウォーシュ氏は、トランプ政権の経済諮問メンバーでも
あったことで、トランプの減税と規制緩和を指示し、3%成長
も可能だという意見の持ち主です。
そして、FRB自体も、政府の管轄下におくべきとのスタンス
をもっており、今までのイエレン議長のような、FRBの独立性
を強調する意見とは一線を画しているようです。
ウォーシュ氏が指名された場合のドル円は?
ウォーシュ氏は、基本タカ派というイメージが市場に
浸透していることもあり、反応としては、ドル高に
動きやすいと見ています。
また、政府主導減税や規制緩和を主張していることから
ウォーシュ氏はより政権に近いとの見方から、リスクオン
の市場とそれに応じたドル高円安のムードになりやすい
ですが、FRBの金融政策は、自然にすべきとのウォーシュ氏
の意見から、利上げについても遅れる可能があると思われます。
結果的には、ウォーシュ氏は、今までよりもより政治色の強い
FRB議長になる可能性が高いと思われます。