
概ね軌道にのっているEUの金融支援プログラム
国際通貨基金(IMF)は31日、予想通りギリシャに対し22億6000万ドル(約2300億円)
の融資実行を承認しました。
この融資は、多額の債務を抱えるギリシャ経済の回復を助けるため、IMFと欧州連合(EU)が
行う大規模な共同金融支援策の一部です。
EU当局は5月に入りすでに、EUの拠出分を承認していています。
これは、ギリシャが、予算の削減や税収の拡大、公的資産の民営化などの厳しい措置と
、競争力を高めるための経済政策を実行できれば、ギリシャ国債の債務を減免すると
EUは約束しており、今回のIMFによる融資承認は、ギリシャ支援が軌道に乗っている
ことを示しているとも言えるようです。
ユーロの経済ファンダメンタルズの弱さがあるにも関わらず、総じてユーロが堅調なのは
こういったところにもありそうです。