株式市場への強気な見方を維持している理由は株式リスクプレミアム?
現在の市場では、よく言われているところ
の4つの障壁あるいは懸念材料があるといわれています。
その4つの懸念とは、1)世界の景況指数(PMI)
が横転するリスクが高いこと2)低いボラティリティーが長い
間続いていること3)すでに高く評価されている株価水準
4)トランプ政権が、キャンペーン中に公約した経済成長戦略
の政策が実行できない懸念、という以上4つの大きな不安材料
です。そうした懸念材料があるにもかかわらず
株式市場は高値を更新し続けています。
株式が好調な背景は株式リスクプレミアム
現在株式が好調な理由として、市場が政策より
も現実の収益のほうが市場に与える影響が強いと
投資家が思っているためです。
現在のマーケットは、財政的な刺激策や規制緩和策が実行
が未だされていない中で、世界の主要なマーケットにおいて
収益増加に拍車がかかっています。日経にいたっては
ドルベースでは歴史的に17年間の高値を更新しています。
この背景は、各国の企業収益が上昇に転じており、同時に
株式のリスクプレミアムも上昇しているためです。
株式リスクプレミアムとは、実際の収益率から各国の国債
の利回りを引いたものです。
この株式リスクプレミアムが上昇しているのです。
金融政策においてもフォローな風が吹いています。
過去のような過度な緩和政策は望めないものの、
世界的には、緩めの金融政策は継続しています。
一方で過去の市場評価から、現在に市場価格が行き過ぎだ
との意見もありますが、現在のリスクプレミアムの
増加を背景に株式市場の引き続き強気の見方を維持し
ている投資家が多いのが現状です。
という懸念