本日のFOMC、ユーロドルのショートカバーの匂いがする理由について
昨日からのユーロは、じわりと戻って再び1.06台を回復していますが、
大きなイベント、FOMCの前での警戒感からと言ってしまえばその通り
ですが、さらに、本日のFOMCで警戒すべきポイントがありそうです。
その一つ目は、
「忍耐強く」の文言がなくなるのは、すでに市場は織り込んでいると思われ
ますが、米国のエコノミストの間では、この文言に代わる同様な意味の
フォワードガイダンスに置き換えられるのではないか?との憶測も出始めて
います。市場では、この文言を外して、いよいよ早くて6月からの利上げ体制に
備える、といのがコンセンサスのようですが、意外とFRBはまだ慎重である
可能性があります。その場合、ユーロドルもここからさらなるショートカバー
となる可能性が高くなります。
二つ目は、
FOMCで同時にFRBのメンバーが、それぞれの年のターゲット FED FUNDS レート
を予想した、ドットも公表されますが、実際に昨年12月段階の2015年のドットの中央値
は1.125%と9月の1.375%から落ちています。
明日発表される、この予想分布が昨年12月よりも、中央値が下がっていることも予想さ
れます。もしこの中央値が1.10%を下回ると、FRBは少なくとも利上げのペースは
はやくないことを示唆していることなります。
三つ目は、
昨日も指摘した、FRBによる成長率とインフレ指標の予測値です。
ちなみに実質GDP成長率予測は、2015年 2.8 2016年 2.75 、2017年 2.4
コア PCEインフレ指標予測はそれぞれ 1.65 、 1.85 、 1.90
そして失業率予測はそれぞれ 5.25 、 5.1 、 5.1 です。
ご存知のように、2015年のインフレ、成長率に関しては、予測しているハードルが
高すぎて、すでに困難な数字状況を今のところ示しています。
ユーロドルは、ここは無理をしないで、売るのであれば、戻りを待ったほうが
いいような気がします。
キャンペーン中のFX業社??