最近上昇しているLiborは懸念材料とはならない?ドルの上昇基調続くのか?
Liborというのは、London Interbank Offered Rate の略で
以前はインターバンク間の資金調達運用の指標となるレートです。
通常において、Liborレートが上昇する場合は金融政策変更の思惑で
上昇することがありますが、そのほかの場合は銀行間での信用リスクが
上昇している場合です。
ここ最近のLiborの上昇は
グラフからもわかるとおり、2016年に入ってからは、徐々にLiborが上昇
し始めています。
ここ最近においては、金融緩和観測が強いなかで起きているので明らか
に銀行間に不安があるのかと懸念するひともいます。
今回のLiborの上昇は規制による要因?
10月14日から導入される、Liborをベースにした資金取引に新たな
規制によるところが大きいと指摘するむきが多いです。
この新規に導入される規制によって、当初Liborをベースにして資金運用
をしていた参加者が取引し辛くなるとの憶測が今回のLibor上昇のひとつ
の要因のようです。
信用リスクが上昇していると指摘するむきは、いまのところ少ないようです。
ドルの上昇基調は続くのか
最近のLiborの上昇が信用が委縮しているからではないとすれば、
それはひとつにドルの利上げ観測の上昇があります。
先週末の米雇用統計はポジティブサプライズとなりました。
これで2か月連続予想以上の強い数字が示されました。
8月末のジャクソンホールでのイエレンの発言が注目されそうですが
夏枯れ相場のなか、ドルの底堅い展開が続くと思われます。