最近あまりイタリアの政治状況が話題にならない。
イタリアの選挙が終わって3週間がたちましたが、昨日やっと国会が召集され
上院、下院での議長選出の選挙が行われました。
現政権与党が過半数をとれなかったイタリアの混乱を受けて、直後の市場は大きく
反応しましましたが、ここ最近はそれを忘れたかごとく、株価も為替も選挙前の
水準までじわりと戻しています。
ここ最近の世界的な株価上昇のリスクオンの流れのなかで、イタリアの混乱は
関係ないと見越しているのか、あるいはイタリアの政局も与野党の間で妥協を
見いだせるとの楽観論が占有しているのか、ここ最近の市場はユーロが安定
した動きとなっています。
しかし、昨日行われた議長選出では、与野党間で反発、結局議長すら選出できない
状況です。本日も議長選出で与野党でかけひきが行われていますが、そもそも
中道左派と五つ星、そしてベルルスコーニの中道右派とは水と油の政策であり
なにをもって妥協できるのかまったく不透明の状況は続いたままです。
ユーロスタットが発表した10-12月のユーロ圏の賃金の伸び率は7-9月の
2.0%から1.4%へと大幅低下、2010年の10-12月以来の低い
伸びとなっています。
またイタリア大手銀行の業績悪化も顕著となってきており、資金調達コストの
上昇も懸念されるところです。
しかしながら、ここ最近の市場の動きはこうした懸念材料にあまり見向きもせず
リスクオンの流れで動いているようです。
要はこうした懸念材料は過去のもので先を見越してユーロは底堅いのか、それとも
ダブルトップとなり、下落していくのか分岐点にいるような気がします。
ユーロ円相場では、日銀金融政策に対してパンパンに膨らんだアドバルーンが
すで上がったいる状態にあると思えるので、新総裁が就任した後もこれ以上の期待
が持ち続けられるのかどうか疑問でもあり、上記のユーロの懸念材料を照らして
みると、ユーロの上値は重い展開を予想しています。