昨日のECBドラギ総裁会見の焦点はイタリアの銀行ベイルアウト示唆に尽きる
昨日のECB理事会は、予想されていたように追加緩和なく
据え置きでした。
注目されていたのは、その後のドラギ総裁のプレスコンファレンス
で、追加緩和については、9月まで様子をみるとのこと、
この無難な発言に新鮮味はなかったですが、ただ最も反応した
箇所がこちらです。
ドラギ総裁の意向はベイルアウトでのイタリアの銀行救済
a “public backstop is a measure that would be very useful and
should be agreed with the Commission according to the existing rules.
現在抱えている、イタリアの銀行救済の問題について
上記の発言をしています。
所謂公的資金の活用による銀行救済を示唆しています。
市場はこの発言に最も反応
これからユーロにかかってくる問題は、金融緩和だけでなく
10月に行われるイタリアの選挙です。
そこで、イタリアの銀行への公的資金投入は、レッチェ政権にとって
必須課題となっており、これが達成できないと、イタリア政権だけでなく
ユーロ全体に悪材料として懸念が広がる可能性が高いです。
これからは夏枯れ相場、そして秋にユーロドル注目
これからは、夏枯れ相場で方向感が薄れそうですが、
秋にかけては、ユーロドルに注目が集まりそうです。
ドルは利上げ観測が強まり、ユーロはイタリアの選挙と
追加緩和を意識した相場が注目されます。