昨日のFOMCのおさらい ~ 利上げはあるのか?
1月のFRBの政策声明について、12月から変わったところ
付け加えられたところを中心に、今後の利上げの可能性に
ついて考えてみました。
政策声明のまずは第一段落に、成長は「堅調」になっていると
前回よりも断定的に強くなっています。
しかしながら、ただし書きも加えていて、この理由に下落している
エネルギー価格下落が一因となっており、一時的なものと、
但し書き加えています。
インフレに関しては、市場取引の尺度は大幅に低下したと述べて
いますが、長期的なインフレ期待は安定していると付け加えています。
そし、今回一番のポイントだと思われるのは、国際情勢についての
懸念を示していることです。
利上げ開始を決定する際、国際情勢を勘案して、通常の指標に加えて
ドルの価値にも注意払っているとしています。
そして、労働市場の強さについては、自信をもっているようであり
、現在ののエネルギー価格の下落やその派生要因が消えるにつれ、
インフレは2%に向かうという見通しを維持するとしています。
この内容を別の言い方に置き換える、現在のエネルギー価格の下落
とそれに付随する悪影響の懸念が収まれば、FRBは利上げの
体制に入ると言っているのではないかと思われます。
という意味で6月の利上げをまだ信じている人が多いのだと思います。
ユーロドルは、今週は下落小休止ですが、ドル金利が下がり止まらない
ようであれば、まだしばらくは方向感ない動きとなりそうです。