日銀のバランスシート
今回日銀政策決定会合で国債買入基金が10兆円に増額されました。
参考までに2011年上半期末の日銀のバランスシートをとりあげます。
主な資産 主な負債
国債 77兆円 発行銀行券 77兆円
貸出金 36兆円 当座預金 20兆円
外国為替 5兆円 売現先 16兆円
引当金 2兆円
準備金 2兆円
総資産 約120兆円 総負債 約120兆円
伝統的な中央銀行のバランスシートの負債サイドは銀行券が大部分で、当座預金が
そのごく一部を占めるという構成になります。一方危機対応時には当座預金のウェイト
が大幅に増加します。
この時点で当座預金は前年同期比、約70%増えています。銀行券ルールとは、国債
買取額が発行銀行発行範囲内というルールです。
要は国債買入増額によって、当座預金残高が増えるというマネタリーベースは増える
のですが、このブタ積みと言われる預金が企業の借入、投資につながらないこれが
よくいわれる流動性の罠です。
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