
日本時間に発表される大統領選挙速報で注目すべき州は何時に判明するのか?
異常に注目されている今回のアメリカの大統領選挙ですが、
速報は日本時間の午前中からはじまります。
今年のBrexit のときと同じようにマーケットは日本時間の午前中から
右往左往しそうです。
そこで大統領選挙速報からの注目点を列挙したいと思います。
結果のポイントとなる注目州は何時ころ判明?
実際の投票結果が報じられるのは、インディアナ州やケンタッキー州の一部で
投票が締め切られる東部標準時の午後6時(日本時間9日午前8時)からとなります。
同午後7時にはフロリダ州(パンハンドル地域は除く)、バージニア州、
インディアナ州西部、ケンタッキー州で投票が締め切られる。その30分後には
ノースカロライナ州、オハイオ州の投票結果も入ってきます。
そうした投票速報は選挙の方向性について重要なヒントを提供する可能性があります。
両党への投票が2012年からどう変わったかに注目すべきです。
インディアナ州とケンタッキー州ではトランプ氏が勝利する可能性が高いが、
得票差をロムニー氏の時と比較することで、全国的に何が起きているのか
読むことができるかもしれません。
2つ目のヒントは投票率の変化です。2012年よりも高くなるのか、低くなるのか
です。アフリカ系、ヒスパニック系、ミレニアル世代、大卒白人の割合が高い郡での
投票率はどうなのかです。そうした傾向は、早い時間帯に投票速報が入ってくる
4つの激戦州で特に重要になるとおもわれます。
フロリダ州の結果が左右する
今年の大統領選の最重要州はフロリダ州です。過去6回の大統領選では、18の州と
ワシントンDCを常に民主党候補が制してきました。クリントン氏がその「青い壁」
で242人の選挙人を確保すれば、あとはフロリダ州の29人で勝利に必要な270人に達します。
トランプ氏がホワイトハウスへの道を残しておくためにはフロリダ州で勝たなければ
なりません。フロリダ州の投票速報と期日前投票の結果は重要な指標になりそうです。
フロリダ州の最終結果が出るのは夜遅くになります。共和党の地盤であるパンハンドル
地域が中部時間帯に含まれているからです。
2番目に重要な州は18人の選挙人を擁するオハイオ州です。これまで、この州で負けて
大統領になった共和党候補はいません。その州は大都市と郊外や田舎の郡に分けられます。
クリントン氏はクヤホガ郡(クリーブランド)で少なくとも16万票差で勝ち、
フランクリン郡(コロンバス)、ハミルトン郡(シンシナティ)でも大勝する必要が
あります。
次に注目はノースカロライナ州とバージニア州
その次に重要なのが、選挙人の合計が28人となるノースカロライナ州とバージニア州です。
たとえトランプ氏がフロリダ州とその他の激戦州で勝ったとしても、クリントン氏が
青い壁に加えてこの2州を取ってしまえば決まりとなります。
同午後8時(日本時間9日午前10時)にはフロリダ州パンハンドル地域、ニューハンプシャー州、
ペンシルベニア州、ミシガン州の大半の地域で投票が締め切られます。その1時間後に締め切られる
のはアリゾナ州、コロラド州、ニューメキシコ州、ウィスコンシン州、ミシガン州のアッパー半島
などです。クリントン陣営はアリゾナ州を取りたがっている。トランプ氏が270人の選挙人を確保
するためには、アリゾナ州以外の少なくとも2~3州での勝利が必要になります。
同午後10時(日本時間9日正午)にはネバダ州とユタ州の投票が締め切られます。ネバダ州は激戦州
であり、トランプ氏に対して反感を抱いているモルモン教徒が多いユタ州も興味深いです。
ハワイ州とアラスカ州の投票締め切りはそれぞれ午後11時と翌日午前1時だが、おそらくその頃には
今回の異常な大統領選挙の結果が出ているとおもわれます。