想定されるECB理事会の決定内容、リファイナンス金利の引き下げも視野に
今週実施されるECB理事会での追加緩和はすでの予想されているものの、
具体的にどのような緩和措置がとられるのか、現在のコンセンサスを
さぐってみました。
まずは、預金ファシリティ金利の引き下げです。預金ファシリティ金利とは
金融機関が一時過剰となった資金を中央銀行に預け入れる際の金利を
いいます。この金利を10bp引き下げて、-0.3%になることが予想されて
います。
リファイナンス金利は、主要な政策金利で、通常の中央銀行のオペに
使用されるリファイナンスとなる主要金利です。
現在のリファイナンス金利は0.05%で、預金ファシリティ金利と限界
貸出金利のスプレッドが0.25%を守ろうとするならば、リファイナンス金利
もいよいよマイナスに突入してしまいます。
リファレンス金利は、ユーロの無担保オーバーナイト金利EONIAの
指標となったり、通常の中央銀行のオペレーションの指標となるものなので
もしこれがマイナスになれば、実際のオペレーションがどう機能するのか
も含めて注目が集まりそうです。
今週のECB理事会の決定はここに注目が集まりそうです。