悪化するギリシャ交渉とウクライナ情勢
本日、EUは、外相理事会開きます。
ここで検討されるのが、対ロシア制裁の9ヶ月の延長
を検討します。
今年に入って、ウクライナ情勢はさらなる悪化をたどり、
ロシア軍にドニエツク空港を占拠され、政府軍が対抗措置に
でて、ドニエツクの町を巻き込んだ戦闘戦の泥沼状態と化して
います。
そこに、厄介な話が絡んでいるのは、ギリシャのツィプラス新政権が
親ロシア寄りのスタンスをとっていることです。
当初、民営化の一環として、ギリシャの港湾、ピレウス港の売却を
中国すすめてきましたが、ツィプラス新政権は、これをひっくり返して
ロシアへの売却をすすめようとしています。
これには、EUも反発を強めており、ツィプラス新政権は、債務交渉も
含め、高圧的、そして外交も切り札にしていこうとするしたたかさが
伺えます。
この態度に、ドイツをはじめとしたEUがどこまで折り合えるのか、
当初の楽観論が、後退する可能性が強くなってきました。
ただユーロドルの為替の動きについては、ギリシャの離脱が最終的に
どっちに触れるのか?
短期的には、ユーロ安かもしれませんが、いわゆるお荷物がなくなると
いうことでショートカバーになるかもしれません。
ドルの金利も徐々に下落してるなか、ユーロドルは、しばらくは、
調整相場となりそうです。