
忘れていけない10-12月期アメリカの小売り売上高の失速でドル円は戻り売り場維持
昨日発表されたGDPレポートによると、小売りの7-9月期の「実質付加価値」(GDPへの寄与を示す目安)は
7.1%増という高い伸びでしたが、10月ー12月期にはいってかなり失速しているようです。
小売売上高は10月が前月比横ばい、12月が同0.1%減で、在庫の積み上がりは7-9月期から
大幅に鈍化しています。
農業、林業、漁業、狩猟の「実質付加価値」は7-9月期に37.5%増加しましたた。このセクターは
浮き沈みが激しいのが特徴だが、10月以降は悪天候やコモディティー(国際商品)価格の急落による
痛手が大きいため、7-9月期ほどの大幅成長を10-12月期に再び実現できる可能性は低いようです。
専門職・企業向けサービスといったサービス産業や、非耐久財(衣料など想定耐用年数が3年未満の製品)
のメーカーをはじめとする製造業も7月ー9月期のGDPに大きく寄与しました。
10-12月期については、サービス産業がしっかりもちこたえて好調を維持している一方で、
製造業は全体の成長率の足を引っ張る見通しとなっています。
21日のリポートは、海外の経済減速、コモディティー安、安定的な米雇用創出、米サービス需要の相対的な
底堅さなど、米経済に影響を及ぼしているさまざまな負の要因も浮かびあがってきているようです。
売られすぎと思われる水準まで行き着いていた、株式、商品、そしてドル円相場でしたが
そこから大きな調整が週末きました。
この動きで当面は、下値の達成感も出やすい地合いになりそうですが、消費を中心としたアメリカの
ファンダメンタルズにも陰りが出ているとするならば、為替でもドル円の戻り売りを維持していく
スタンスを維持するほうがよさそうです。
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