年明けも円安、しかしながら……
新年あけましておめでとうございます。
年明けの海外市場は一時的な財政の崖の回避をうけ株高に沸き、そして昨晩は
注目されていた12月の米雇用統計が発表され、非農業雇用者数が155,000人
失業率が7.8%とほぼ事前予想通りの可もなく不可もなくといった市場の
反応だったと思います。
昨年後半からの為替市場は円安ばかりが目立ち、年明けもドル円では88円突破
と調整らしい調整なしでここまできてしまった感があります。一方で欧州通貨は年末
から乱高下しており不安定な為替の動きとなっております。
ー イギリスPMIは2009年4月以来の弱さ
昨日発表された12月サービス部門のPMIは48.9と11月の50.2から
下落しました。これは2009年4月以来の弱さイギリスの景気低迷の深刻さを
表しています。
この冬の悪天候の影響もありますが、イギリスはサービス部門が経済を引っ張ってき
たので、この数字は深刻さを象徴しています。
一方で昨日11月の住宅抵当権承認件数は54,036件と昨年から最も高い数字が
発表されましたが、気になるところは新規ローン額よりも抵当権返済額が上回っており
ネットの融資額は縮小していることです。
– 各国は誘導的円安を口くわえてただ見ているだけなのか?
円相場は政府の口先介入に近いかたちで円安にもってきていますが、各国もこの深刻
な経済状況で通貨安による景気浮揚をもくろんでいるはず。テクニカル的にも1ヶ月で
10%以上の一方的な動きには調整がはいるのが自然のように見えます。
当面はとくにイギリスポンドの動きに注目しつつ、調整の局面を想定していくほうが
おもしろいと思っています。