
常識が通用しないトランプ政権下で外貨預金のリスクヘッジは必要となる!
トランプ氏の政策の主眼は税制改革は、多額の海外利益の
リパトリエーションにつながる可能性があると誰しもが思って
います。規制緩和によって米国は低コストで事業を展開できるよう
になり、必然的に資金は米国に流入しドル高になるという見方が
大半となってます。
それでもドル高に対する介入姿勢?
米大統領としてドナルド・トランプ氏がやることは、仕事ではなく
冒険のようにみえます。今週は外国為替市場に口先介入し、
ドルを下落させました。これは大統領選後のドル上昇につながった
トランプ氏の政策とは完全に矛盾しています。
トランプ氏がインタビューで「ドルは高すぎる」と発言したことを受け、
ドルは17日に1%余り下落しました。
インタビューでトランプ氏は、「ドルが高すぎるため米企業は対抗する
ことができない。これはわれわれにとって打撃だ」と述べています。
常識外れの大統領が為替介入発言
このことは同氏がドルについて、米国の経済的利益を代表する
政策立案者ではなく、依然として商売人のような立場で考えて
いることを示しています。
これで思い出すのは、長期にわたるドル高によって一部の米企業
が海外企業に対する競争力を失い、米国は多額の財政赤字に陥った
経緯です。1985年、当時の財務長官ジェームズ・ベーカー氏は、
欧米5カ国が金融政策で協調しプラザ合意が発表され、ドル円は
過去に例をみない大幅な円高に見舞われました。
歴代の大統領はドル高はアメリカの利益になるという立場を
とっていましたが、トランプ氏は自分の政策がどこにあるかに
かかわらず、矛盾した為替介入すらも視野にありそうです。
常識をもつことは危険
こう考えると2017年の為替相場は両極端のことが強引に
起こされてしまいそうな市場になりそうです。
今は誰しもがと言ってもいいくらい、円安すなわち外貨預金
をノーヘッジでおこなっている個人投資家の方が多いと
思われますが、今年はそのリスクも考えておく必要がありそう
です。