
市場がまだ織り込んでいない債務上限問題
共和党のライアン氏が正式に下院議長に立候補する意思を表明しました。
共和党は、リパブリカン スタディ コミッティ(RSC)が提出した法案を
採決するはずでしたが、共和党指導部はこの法案を提出することを
見送りました。
このRSCの法案は、債務上限を19兆6000億ドルに引き上げる一方で
今春の予算編成の際に社会保障関連プログラムの大幅な支出削減を
盛り込むものでしたが、また2017年7月までにすべての新たな連邦規制を
凍結させる法案でした。
財務省は11月3日までをタイムリミットとしており、すでに27日に予定していた
2年債の入札の延期も発表しています。
全く先が見えないなか、ライアン氏がどれだけの調整力にかけるしかない状態ですが
このままだと、2013年秋の再現となりそうです。