モンワンチョウ(ファーウェイ副会長)の気になる経歴大学と今後の米中問題の見通しは?
大きなニュースが飛び込んできました。
中国通信機器大手、いまや世界2位の売上を誇る
ファーウェイの副会長である孟晩舟CFOが逮捕された
とのニュースが飛び込んできました。
カナダ当局は、孟晩舟氏を逮捕しました。対イラン
制裁違反疑惑を巡る米国の要請を受けたものです。
モンワンチョウの経歴と出身大学は
孟氏は同社創業者の任正非氏の娘です。
いわゆるセレブ中のセレブで大金持ちの娘です。
出身大学は華中科学技術大学から経営学修士号を取得しています。
現在はファーウェイ社副会長 兼 CFOです。
経歴としては、主に財務戦略、リスク管理、資金調達計画、税務コンプライアンス
およびその他のサービスを含む、ファーウェイの財務運営に携わってきました。
モン氏が逮捕された背景と理由は
孟氏逮捕に先立ち米国商務省と財務省外国資産管理局は
ファーウェイに対し、制裁対象国への製品輸出などに関して
情報提供を求める行政召喚状を送付していました。
為創業者の娘である孟CFOは12月1日にバンクーバーで逮捕され、
米国から身柄の引き渡しを求められています。カナダ司法省の
イアン・マクラウド報道官が5日の声明で発表しています。
米司法省は4月、対イラン輸出に対する米国の制裁にもかかわらず、
華為がイランに製品を販売したかどうかについて捜査に着手しています。
商務省は今年、イランと北朝鮮への不正輸出を巡る以前の制裁措置に
絡んだ合意条件に違反したとし、中国のZTEに制裁を発動しています。
この時は罰金支払いや経営陣刷新などの米国が示した条件を
ZTEが受け入れ制裁は解除されました、この時ZTEは事業停止の
瀬戸際に追い込まれていました。今回のファーウェイ副会長の逮捕も
ZTEと同様に今回のファーウェイも米国の法律に抵触していたことを
米国側は主張しています。
なにが問題なのか?
米国はもっと最近では、次世代通信規格「5G(第5世代)」開発での
ファーウェイの急成長により、いずれ米企業がファーウェイから機器を
購入する羽目になりかねないとの懸念を膨らませている。
そうなると、米国政府機関の情報も含めて、中国政府にハッキング
されることを恐れているのです。
その機器が中国当局によるスパイ行為を受けやすいとの懸念だ。
米下院情報特別委員会の2012 年の報告書はそうした懸念を公式に
取り上げ、同社が国家の安全に脅威を投げかけていると指摘して
いました。
ファーウェイが通信機器部門で主に競合するのはスウェーデン
のエリクソンとフィンランドのノキア。もはや米企業はない
状態となっています。
今後の米中問題の見通しは
この問題は、国家安全保障にかかわる問題だとして
共和党だけでなく、民主党からも問題視しています。
上院民主党のクリス・バンホーレン議員はファーウェイとZTEは
「米国の国家安全保障に対する根本的なリスクとなり得る中国の
通信機器会社という同じコインの裏表」だとの声明を発表しています。
結局ファーウェイのオーナーが中国政府と密接に結びついている
ということで、5Gが世界に拡散することによって、ハッキング
や国家機密も容易に盗みとることができるという懸念が生じている
のです。
これは根が深い問題であり、いわゆる中国の国家資本主義からなる
企業と国家がある意味同一であることから、通信分野で他国で寡占状態
になることは、危機をいだくのです。オーストラリアとニュージーランド
ではすでに5Gを除外しています。
この通信問題が米中問題の根幹でもあり、中国の国家と企業が結びついた
構造に対する挑戦であるとも言えます。
当然中国はこの問題は他の貿易問題よりもさ比べものにならないくらい
の最重要問題であり、米国が妥協しないかぎりは、ますます米中摩擦は
エスカレートしていく可能性が高いと思います。