好結果の3月米国雇用統計の結果にもかかわらず、今週は気になるドル円の失速
週末発表とされた米国雇用統計の内容は好結果の内容でした。
3月の非農業部門就業者数は前月比21万5000人増加し、市場予想よりも好結果
でした。
失業率は前月の4.9%から5.0%に上昇したが、これにはもっともな理由が
ある。職探しをあきらめていた人々が労働市場へと戻ってきたというポジティブな理由でした。
労働人口が39万6000人増加し、雇用増数を上回ったために失業率は増加した。
3月の労働参加率は63%と、2014年2月以来の高水準に達した。昨年9月につけた
直近の最低水準である62.4%から持ち直しています。
最新の賃金統計もその点を際立たせている。民間部門の平均時給は前月比0.07ドル
上昇し25.43ドル(約2850円)と、2月の低下から反転しています。前年同月比では2.25%
上昇で、これは、米経済において賃金上昇圧力がまだ顕在化していないことを示して
います。
気になるのは、それにもかかわずドルが失速して週末引けていることです。
ドル円は、112円台をしっかりと割れ、ユーロドルも先日指摘していた最近のレンジの
高値を超えての週末引けました。
ドルの好材料が出たにもかかわらず、こうして失速している状況が気になるところで
やはり、ポジションのゆがみがまだ奥深い結果のような気がします。
今週の為替の予想展開としては、テクカル的にも、レンジをブレイクしており、ユーロドル
は1.15を目指す展開、ドル円は円高と株価の影響が作用し合うこともあり、新年度から
110円割れを目指す波乱の展開も準備しておいたほうがよさそうです。
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