国内株中国A株のMSCI指数組み入れ決定で今後の見通しは?
指数算出を手掛けるMSCIは、中国A株をMSCIエマージング
マーケットインデックスに組み入れることを決定しました。
これによって、論理的には中国国内株への需要が何十億ドル
も増えるとされています。
これで市場は好転するのか?
過去には、中国市場が海外投資家に十分開かれておらず
透明性にも欠けている理由で、中国A株の指数組み入れは
見送られてきましたが、今回はじめて組み入れられた
格好です。エマージング指数は1兆6000億ドルの規模
でETFはその3分の1にのぼるボリュームといわれて
います。上海と深セン市場に上場された銘柄の時価総額は
合わせて7兆5000億ドルに上りますが、この市場に
指数絡みのフローが入ることになります。
ただ、エマージング市場の株価は今年のはじめから
すでに上昇しており、投機的資金が熱を帯びています。
このことから考えて、中国A株のMSCI導入でさらに株価
が上昇するとは考え難いです。