原油高値更新だがOPECアルジェリア合意は本当に維持できるのか?
原油が高値を更新して堅調を維持しています。
きっかけは先週のアルジェリアでのOPEC減産合意も
影響しているようですが、まだ予断を許さない側面も
あるようです。
これから交渉が続く
OPECのバーキンド事務局長は来週、ロシアに原油減産合意
への参加を打診する。複数のOPEC関係者が明らかにしています。
OPECはアルジェリアで先週、世界的な供給過剰の解消に向けた
日量20万〜70万バレルの減産に合意しました。OPECに加盟する
14カ国は世界の原油需要の3分の1余りを供給していますが、
非加盟の産油国にも取り組みへの参加を求めています。
イランとロシアが鍵?
イスタンブールで開かれるエネルギー関連会合に際して、
バーキンド事務局長とロシアのノバク・エネルギー相が「相談」
を目的に面会するとのことです。
ロシアの原油生産はこのところソビエト連邦崩壊後の最高近くで
推移し、政府の歳入は原油に大きく依存しています。
OPEC内では、生産量の具体的な割り当てで統一した見解がまだ
得られてないです。イラン、リビア、ナイジェリアは制限を免れ、
増産に動くとみられています。ウィーンで11月30日に開催予定の
OPEC総会で各国の生産枠が話し合われる見通しです。
11月30日のウィーンにむけて
バーキンド事務局長がイスタンブールで、サウジアラビアの
ファリハ・エネルギー産業鉱物資源相とも会談する予定のよう
です。ここでOPEC最大の産油国のサウジがどの程度生産する
か決まる可能性があります。同国の8月の生産量は過去最高に
迫る日量1060万バレルだったことを考えると、まずはここでの
交渉が今後の鍵を握りそうです。
テクニカル的には
原油のチャートをみると、6月につけた高値51.89
を試す動きが現在続いていますが、このレベルは
過去強力なレジスタンスとなったレベルでもあるので
ここを抜けれるかどうかがテクニカル的にも鍵と
なりそうです。