南アフリカランド円(ZARJPY)が2020年明るいと予想する中長期見通しの根拠は!
現状FXのなかでとくに注目される通貨のひとつに南アフリカランド
です。それはラグビーで有名になったではなく、金利のある新興
通貨のひとつだからです。そのほかにもトルコリラ、メキシコペソ
がFXで注目されています。今回の南アフリカランドについて
2020年の中長期予想をいろんな角度が分析してみたいと思います。
目次
南アフリカランド円(ZARJPY)の変動要因は
南アフリカランドはいわずもがなですが新興国通貨です。いわゆる
エマージング通貨のひとつです。
新興国通貨は、主に世界経済のゆくえに強く反応します。
つまり、アメリカが不景気になったり、2019年のメイン材料と
なっていた米中貿易問題などが悪化すると、南アフリカランド円は
それに反応して下がる傾向にあります。
と同時に当然南アフリカ国内の経済の動向が影響します。
南アフリカの政策金利の動向に影響
国内経済の動向のなかでもっとも影響をうけるのが
政策金利の動向です。
やはり利下げとなると、南アフリカランド円は
下がる傾向にあります。それは、なんといっても
みんな外貨に投資するのは金利が高いからですよね。
このマイナス金利にもなっている円に興味をもたなく
なるのはある意味当たり前の話かもしれません。
金利が低い通貨は持ちなくないですもんね。
日本経済は一応関係しますが、今はほとんど影響しない
ようです。
(出典:楽天証券)
↑の図はここ5年の政策金利の動きですが、現在は6.5%ですが
比較的安定していることがわかります。
これは別の言い方とをすれば、ここ数年間は金融政策に動揺
をもたらすような出来事が起きていないということです。
この6.5%の金利水準というのは、先進国通貨の金利水準
と比べれば魅力的に映ります。
世界動向の状況による影響
世界経済のゆくえによる変動が南アフリカランドの
変動要因の大きな要素となります。
アメリカや中国の政治的な動きは注意しておく必要があります。
アメリカの動向というのは、やはり新興国通貨に影響を及ぼす
一番の要因といいほど大きいです。
そのなかでも、重要なのは、アメリカの政策金利の動向です。
その意味で今年は後半からアメリカの利上げ回数が減るどころか
利下げが実施されました。今年合計で3回の利下げを実施し
現在のアメリカの政策金利は1.75%です。
今後もアメリカの金融政策についてこの傾向が続くので
それが相対的に南アフリカランドへの投資魅力が増すことに繋がります。
アメリカが利上げを行わない→米ドルへの投資魅力が下がる→相対的に高金利な
新興国通貨への投資魅力が増す』という構造が基本的には新興国通貨である
南アフリカランド円の動向にも左右影響すると思います。
南アフリカの国内の事情は
次に南アフリカ国内についてみていきたいと思います。
2019年2月に大きく下落した原因は、停電が南アフリカ経済に悪影響を
与える可能性があったからです。
エスコム(国営電力会社)の経営危機によって電力の供給がうまくいかず、
南アフリカでは5日連続で大規模停電が発生しました。
その結果を受けて、南アフリカランドは大きく下落した経緯がありました。
国営電力会社の財務に対する懸念の再燃も、下落要因に加わったようです。
しかしラマポーザ・南アフリカ大統領はエコムスの経営危機を支援することを
表明し、具体的な方針を発表した結果、為替の下落は止まりました。
2019年4月は、金の価格が下落したことによって、南アフリカランドは
再度下落をしました。
南アフリカといえばなんといっても金の原産国で有名です。
ですから金価格と南アフリカランドとの関係性はとても
高いです。
金で儲けている国なので、金の価格が下落すれば南アフリカの
収益性も失われて、南アフリカランドの価格が下落するという
構図となっています。
2020年の南アフリカランド円(ZARJPY)の見通しは
以上上記で述べたように2019年の南アフリカランド は上昇したり、下落したり
総じて方向感がなかったように思います。
ただ2019年の後半にかけては、とくにアメリカの政策金利が
利下げを開始したことを発端にZARJPYも上昇しはじめて
います。
(チャート:楽天証券)
↑はここ3か月の南アフリカランド円のチャートですが
レンジ相場が続いた後、現在は上昇相場に転じています。
これは、明らかにアメリカが利下げに転じたことが影響
していると思われます。
アメリカが利下げに転じたことで、世界のお金が再び
高金利通貨に向くようになったようです。
(チャート:楽天証券)
↑は中長期の動向を見るうえでとても重要なここ5年間の南アフリカランド円
のチャートですが、重要なことは、いままでずっと抵抗線の役割となって
いた移動平均線を現在上にブレイクしていることです。
これが意味していることは大きく、中長期でも下落の流れが底打ちした
可能性が高いということです。
しかも、2016年の底値との間で二番底を形成しているような
チャートとなっているので、2020年の南アフリカランド円の
動向は明るいと個人的にみています。2020年のZARJPYは
8.0円にむっかていくのではと予想しています。
まとめ
2020年の南アフリカランド円の相場を占ううえで重要なのは
やはり世界の金融市場状況だと思います。
アメリカの金融政策は、株価を意識した緩和政策を維持して
いく可能性が高いとおもいます。
そうなると現在政策金利が6.5%ある南アフリカランドは
魅力的です。
FXでのスワップ運用に似た方法として、銀行の外貨預金がありますが
この銀行の外貨預金も通貨を取引して、その利息を得る投資方法として
一般的ですが、銀行の外貨預金は手数料が高く、そのうえもらえる利
息も少ないのが特徴です。そうなるとFXでスワップを目的とした
南アフリカランドへの資金の流れがよほど不安定なことが起こらない
かぎりは安定してくのではと思っております。
また「買い」と「売り」どちらの取引も可能なFXとは違い、
外貨預金は「買い」での取引しかできないため、FXでのZARJPY
は2020年活発になりそうです。
以上のように南アフリカランド通貨への投資は、長期的な目線に立つと、
見通しは『明るい』と考えております。
もうひとつ大切なのは、南アフリカランド投資に適しているFX会社
を選択することです。
そのなかでも「LIGHTFX」は、南アフリカランドのスワップポイント
業界最高水準を常に維持しています。
なお、LIGHT FXは南アフリカランドだけではなく、高金利通貨の
トルコリラ、メキシコペソのスワップポイントも業界最高水準です。