
トランプ減税案は逆に円高の理由となる?最近のドル円の状況は!
税制調査機関が昨日出した分析によると、共和党の税制改正法案は、
結果的に多く米国人にとってより高い負担となり、その恩恵は
富裕層に傾いていくだろうという結果がでました。
アメリカのシンクタンク、アーバン研究所とブルックリン研究所の
税制政策センターは、先日共和党が明らかにした減税案(TCJA)
は、結果的に2018年に7%の米国民がそして2027には25%の米国民
が結果的に増税となると試算分析をだしています。
トランプ税制案は増税となる納税者が増える理由は
25%の米国民が2027年に増税となってしまう理由は、個人に
恩恵をもたらしていた税額控除が消滅するからだ、と分析して
います。
上記の税制政策センターは、共和党減税案の恩恵の多くは、
富裕層国民に向かっていくだろうと分析しています。
9割以上の人々の減税額平均は年間800ドル
アメリカの中間所得層である年収4万ドルから8万ドルの所得層
アメリカ国民の90%から95%び及び、その減税額は平均で800
ドルとなると試算されている。収入ベースでみると、たった
1.5%しか上昇しない試算となります。
しかし、これらの中間所得層のなかで、税額控除をうけていた
納税者が多くが、税額控除を受けれなくなることによって
実質の増税となってしまいます。
最近のトランプ減税は円高理由となる?
この減税法案がどのようにすすんでいくかは、今後の市場
の注目点です。
共和党内でもこの案に反対者が出てきているなかで、
いろいろ欠点が見える税制改正法案は、まだまだ
すんなりとはいかないと思っています。
ドル円相場もドル高見通しが過去にないくらい強まって
いるにもかかわらず、昨日からまた113円台に失速しています。
期待が先走りしているドル高ポジション修正が近い
うちにやってくるかもしれないと思っています。