今週のFOMCでのステイトメントの内容はどうなる?そして為替の動向は?
3月のFOMCでは、世界経済が及ぼすリスクと、インフレが
減速したままであることを考慮した、ステイトメントが発表
されました。
それから、今日に至るまでは、原油価格の反発と同時に
クレジットマーケットも落ち着き、そして株式市場が持ち直し
ました。
もし、FOMCメンバーの大多数が、6月の利上げに賛成であるならば
今回のポリシーステイトメントになんらかのシグナルを含める
ことが予想されます。
その時は、昨年の10月のステイトメントで使われたフレーズ
“whether it will be appropriate to raise the target range at its next meeting”
という文言が使われる可能性があります。
おそらく、FOMCは強い文言で6月の利上げをコミットすることは避ける
と思われますが、もし昨年の10月に使われた文言が使われるなら
市場は、よほどのことがない限り6月の利上げを準備すると思われます。
げんざいの米国の先物金利では、今年2回の利上げを20%しか織り込んで
おらず、今年2回利上げが実施されることを疑っているようです。
今回のFOMCのポイントは、6月の利上げの可能性を示唆するどうかが
注目点ですが、しかしなら、その意思決定は、その時の経済動向次第という
スタンスも維持され、為替市場にとっての影響は限られると思われます。