今週の日銀金融政策決定会合の注目点は展望レポートと国債買い入れ額
今週は中央銀行の政策決定会合が目白押しですが、
特にに注目されるのが日銀金融政策決定会合です。
展望レポートでの物価目標の修正は?
日銀は、2%の物価目標を掲げていますが、その達成時期
の修正が予想されています。
前回の展望レポートでは、2017年度の消費者物価指数は
前年比見通しは1.7%上昇で、同年度中に物価目標の
2%に達するとしていました。
しかし、9月のコアCPIは0.2%上昇と、目標から
程遠い結果となっています。
この見通しをどこまで延長してうるのかひとつの注目点
です。
80兆円をめどとしている長期国債買い入れは?
現在、年間80兆円を目処とした買い入れを行っている
日銀ですが、この買い入れペースの減額があるのかどうか
注目です。
この80兆円目処の購入については、市場の動揺を避ける
ためにも、すぐに変更することはないというのが、大方の
見方です。
一方で、金利のイールドカーブのスティープ化を示唆して
いることもあり、この矛盾した政策と量的緩和がどう決着
していくのか、注意が必要かもしれません。
展望レポートでは、物価目標が程遠いことと、長期金利を
上げたいとする意図の整合性が取れないまま、今回の
決定会合が見送りされるというのがコンセンサスです。
ドル円市場も、これではどう反応していいのかわからない
まま、レンジ相場が続きそうです。