今月のMSCIの入れ替え決定がアルゼンチン危機の命運を左右する
新興国通過が最近脆弱な背景にここ最近のアルゼンチン危機が
あります。
アルゼンチンの通貨・国債はここ数ヶ月大幅な落ち込んでおり、
新興国に拡大して市場急落のきっかけとなりました。
今週は、アルゼンチンがこうした状況を脱することができるの
を占うイベントを控えており、投資家の注目が集まっています。
みんなが注目する今月のMSCI入れ替え
アルゼンチン中央銀行は19日、短期中銀債190億ドルの
借り換えを行います。投資家が見向きもしない場合には、
金利が40%でもアルゼンチンペソに対する十分な信認が
ないことを意味します。
そしもっとも重要なのは、20日には指数算出を手掛ける
MSCIが、新興国の株式を対象とする MSCI
エマージング ・マーケット・インデックスに
アルゼンチン株式を組み入れるかどうかが決定されます。
アルゼンチン危機の命運を左右する
MSCIの決定の影響はとても大きいです。
仮にMSCI指数にアルゼンチン株式が追加されれば、
脆弱なアルゼンチンの株式市場に多額のパッシブ投資資金が
流入することになります。
ある試算によると、今後4カ月で新たに40億ドルの資金が
流入し、株式市場は20%上昇するとの見通しもあるくらいです。
一方で、追加されなかった場合はさらに6%下落する可能性
があるとの見通しも出ています。
このMSCIの決定によって、新興国市場は天と地の差が出ることも
否めません。
まとめ
今月MSCIの決定はアルゼンチンが危機を脱することができるか
どうか、世界は認識しているとも言われています。
もし組み込まれない場合は、アルゼンチンからさらに新興国に
懸念が広がる可能性が考えられます。
その場合は、エマージング通過が軟調になり、リスク回避から
円買いにもつながる可能性があります。
このアルゼンチンに対する決定は、市場を動かす大きな決定に
なり、要注目だと思います。