今年の米国PCE価格指数を予測計算するために重要となる数字とは!
4月の物価変動調整後の個人消費は前月比+0.2%
と3月の+0.5%,2月の−0.3%,1月の+0.4%に続いて堅調でした。
4月の実質消費支出は、0.55%と第一四半期の平均
を上回る数字でした。それは第二四半期の消費が
上向きであることを示唆しています。第二四半期の
消費支出が四半期年率ベースで第一四半期の
+0.6%から+3.0%に上昇することを予想します。
コアの個人消費価格指数は、4月は前月比+0.2%と
3月の−0.1%から回復、そしてこれを年率に引き直す
と4月は1.5%でした。
ヘッドライン個人消費支出価格指数は、4月は前月比
0.2%で3月の+0.1%から上昇しています。年率ベース
に引き直すと4月は+1.7%と3月の2.1%,2月の1.9%から
下落しています。
今年のPCEを予測する重要な数字とは?
FEDのインフレ目標は前年比2.0%ですが、この目標
にそって3月までは順調に推移していたといえます。
すでにヘッドラインPCEについては3月に目標に達成していました。
前年比でのコアPCEが目標を達成するには、2016年の5月から
12月の平均の前月比の増加は0.125%が重要になります。
2017年の前年比ベースのコアPCEを予測するにおいて、この平均値を
残りの9ヶ月超えてくるかどうかで、今後インフレが加速するか
どうかが占えます。ヘッドラインイPCE価格指数については
前年の平均0・16%を毎月超えていくかどうかが目安なり
ますが、逆にこの平均値を下回る数字が残りの月ベースで出る場合は
インフレの失速を意味することになります。
4月のような数字が続くのであれば、インフレは上昇基調
にあると言ってもいいようです。