今はテーパー・パントラムのはじまりなのか?ブンズの下落はまだ続くのか?
テーパー・タントラムという言葉があります。
これは、2013年5月にFRBにとる異例の量的緩和縮小
所謂テーパリングの示唆により、市場が大きく動揺した
ことを指して、量的緩和縮小や利上げなどの金融政策
変更によって通貨、株価下落や資金流出といったように
市場が癇癪を起こす様を指して使われています。
今回のテーパー・タントラムは始まったばかり?
今回の長期金利の上昇は、ECBによる量的緩和縮小の観測で
ドイツ国債のブンズが大きく売られはじめたことがきっかけ
です。
ドイツの10年利回りは、マイナス0.15%からプラスの0・05%近辺
までこの一連のテーパー・パントラムで売られました。
さて、ここからまだ利回りの上昇はあるのか?
このテーパー・パントラムとなった2013年5月では、
約20bps動いたあと、そこからは落ち着いていった経験が
あります。
今回もすでに15bps動いており、とくにに利回りがプラス圏に
入ったドイツ国債は買い需要も強くなってくると思われます。
ECBがマイナス利回りで、国債も買える銘柄に四苦八苦して
いたくらいなので、ここからは、需給面をみてもおさまって
くるとおもわれます。
株価と為替の動揺も続く?
昨日は、アメリカの企業業績が発表となり、まず先陣を切った
アルコアは、冴えない結果で、またか?という失望感も下落に
つながったようです。
ただ、期待値はもともと低いことから、これから出てくる業績で
少しでも好転していれば反発してくると思っています。
ドル円についても、一方的な方向は出づらい状況ですが、ドル高
方向にすでに転換していると予想します。