今の状況はドル売りそれともユーロ買い?
ユーロドルは、昨日5月7日につけた高値、1.1393を試す展開となりました。
現在の為替の状況が、ユーロ買いの要素が強いのかそれともドル売りの要素が
強いのか、といえば、後者の色合い、すなわちドル売り相場地合いが強いよう
です。確かにユーロは強いのですが、ドル全体を示す指数では、一時100を
突破したドル指数が昨日の時点で、93.50まで下落、全体的なドル売り地合いを
反映している結果となっています。
その背景の一つとしては、アメリカの景気停滞懸念が一つにあると思われます。
だいたいの意見では、この1-3月に出てきている軒並み停滞ぎみの経済指標は
季節要因で、一時的なものとする意見が多いですが、4月の小売売上高が予想に
反して前月比横ばいという、失望させ結果が出て、また3月の企業在庫も予想を
下回る結果となっています。
これで速報値で0.2%だったGDPも軒並み下方修正する見通しが強くなり、マイナス
1.0%が1-3月期のコンセンサスになっているようです。
これで、4-6月期が昨年と同様にV字で持ち直すのか、最も大事な個人消費が天候関係なく
横ばいだった昨日の小売売上高は、楽観論に水をかけた格好になっています。
先ほどのドル指数のチャートからいえば、ドルは昨年の5月の80から今年3月の高値100
超えるところまで、しっかりとしたアップチャンネルを形成していたわけで、その戻りの
ひとつの節目として、約3分の1戻しのこの辺りは、ほぼいい水準まで調整したと
いえるのですが、一方で市場全体のドル買いポジションの偏在はまだ解消していないよう
であり、地合いはまだドル売り優勢のような気がします。
キャッシュバック中のFX業者??