今のダウ暴落予兆シグナルとなるものはアルゴリズム!
ニューヨークダウに激震が起きていますが、その暴落の
予兆となっているのが債券利回りの上昇だと言われています。
果たしてそうなのか?他にシグナルとなっているものは
ないのか分析してみました。
ダウに暴落と債券利回りとの関わりは
10年債利回りが3%に近づいたことが、今回の暴落の
予兆であるという意見もあります。
しかし、10年債の3%がとくになにかしら株価との関連性をもつとは
考えられません。少なくとも短期的には、その水準では10年債の買い興味に
拍車がかかるであろうし、かりに10年債がその水準に達しても、
株式が直ちにベアー市場に転換するに足る要因になるには不十分
です。
時間とともに、利回りが上昇するにつれて、資金調達コストも上昇し
このことは、企業収益にインパクトを与える可能性があります。そして
米国債のアセットアロケーションにさらに影響を及ぼす可能性も
あります。
多くの投資家たちは、利回りが低くなく、利回りが上昇し続ける
状況下で、もうすでにフィクスドインカムに軸を移している可能性が
あり、今後はリスクベースを落とした投資活動を予想すべきだと
思います。
すでに株式の上昇マーケットは老齢化しており、そのうちに
長期に買われ過ぎた状況が平準化していくなかで、おそらく弱気へと
シフトしていく可能性があります。
債券の利回り水準がダウ暴落予兆となる?
10年債や30年債の特定の利回り水準が、直ちに株式市場の
修正をもたらす引き金になるとは考え難いです。
今回ダウが急落した原因かは、長期的に賃金インフレの
最初の気配を感じ、それが最近の株式市場の調整要因となった
と思われます。
時間とともに、もしこの状況が続き、金利も上昇し続ける
のであれば、株式はおそらく時間をかけて、ゆっくりと後退
していくと思います。
ダウ暴落兆候のシグナルとなっているものは
ダウ暴落兆候の元凶となっているのは、アルゴリズムである。
世の中の投機家のほとんどは、現在アルゴリズムに左右されて
いるといっても過言ではありません。
アルゴリズムで買いサインが出ていれば、投資家は買い続ける
し、一方で今回の暴落によって、アルゴリズムに売りサインが
発生した場合は、トレーダーは売っていくのです。
よって今回のダウの暴落が根が深いと思うのは、現在示している
各投資家のアルゴリズムは、明らかにに1週間前と変わってしまって
いることです。
それが、ダウ暴落の兆候となっているのです。