予想通りイギリスMPCが利下げした後のポンドはどうなる?
イギリスの中央銀行は、BREXIT後示唆し続けてきた利下げを
8月に実行しそうです。
政策当局者はそれでも8月に行動する可能性を明言していました。
マークイットの景況指数は、7月に企業が衝撃に見舞われたことを示し、
サービス業景況指数(PMI)が統計開始以来の大幅な落ち込みを記録
しました。エコノミストの多くは、イングランド銀が現在0.5%の
政策金利を引き下げ、資産買い入れを再開するとも予想しています。
利下げは織り込まれているなかの展開
一方で金融政策の有効性に懐疑的な見方も出ています。
EU離脱を巡る全体像は霧に包まれたままだからです。離脱プロセス
の開始時期や英経済の行く末はいまだに見通しがたっていないうえに
つかみどころのない政治的な問題であり、歴然たる経済危機や市場の
パニックとは全く異ります。
BREXIT後のここ数カ月は、高まる利下げ期待を背景に逆張りすれば
利益を得られる展開でした。。イングランド銀は8月の政策行動を
ほぼ約束したに等しく、利下げはすでに織り込まれているためです。
側近のポンドは堅調だが息切れしそう
マーケットの見方として、すでに織り込まれている利下げで
ポンドが下落することは否定的に見ています。
しかしながら、BRXIT後の調整から早2ヶ月になろうと
しています。
イギリスのファンダメンタルズの悪さがPMIにもあらわれ
はじめているなか、ポンドの上昇は調整と考え、次なる下落に
備えたほうがよさそうです。
ポンドドルの1.35近辺はまだ強力な抵抗線のように見えます。