予想外の米国小売売上高とPPIの低下でドル円の反応は?
7月のアメリカの小売上高(自動車、燃料を除く)が予想外の下落となっています。
下落となったのは今年の1月以来となります。
予想はプラスの0.3%であったのでドルの失望売りに反応しています。
7月のPPIも下落
7月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.4%低下と、昨年9月(0.5%低下)以来の大幅な
マイナスとなっています。エコノミスト予想の中央値は0.1%上昇でした。前月は0.5%上昇です。
7月のPPIは前年同月比では0.2%低下となっています。
商品供給ルートにおいて、実質的なインフレは全く見られないようで非常に弱い世界需要を反映
しているようです。。
ドルの先高観が強いが…
ここ最近は株高と同時にアメリカの利上げ観測も強まっていましたが、
米国経済の弱い部分もこうのように露呈しています。
夏枯れ相場は続いていますが、雇用統計以降、ドル円ではドルの
買い持ちができ易くなっているため、ドルの上昇も長持ちしないで
短期筋の投げ売りが出てしまいます。
こうした弱い数字を見て、次はイエレン議長がジャクソン・ホールで
どのようなコメントをするか注目となりそうです。