中国の外貨準備減少と米国債売りが加速させる脆弱なエマージング~南アフリカランドは史上安値更新
11日の金融市場ではアジアの株式が下落しています。中国当局が人民元の中心レートを
前週末とほぼ同水準に設定し人民元は一時上昇しましたが、株式相場の下支えにはつながら
ず、東京市場が休みの本日、中国株指数は5%以上の下落となりました。
これにともない、エマージング通貨の動揺も収まらず、南アフリカ・ランドはドルに対し
過去最低を付けています
上海総合指数は前週末比5.3%安と約4カ月ぶり安値で終了し南アフリカ・ランドは
対ドルで一時9%安と急落しました。
中国は2015年1-10月に米国債保有を約1870億ドル減らしています。中国人民銀行は
同年12月に人民元下落や資本逃避を抑えるために外貨準備を取り崩しており、
米国債保有は通年で減少しています。これは歴史上、初めてのことで、現在の中国の
深刻さとそれに伴うエマージング市場の不安定さを表しています。
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