中国の個人消費の推移がアメリカを越える時のアメリカの反応はどうなる?アメリ
アメリカで今週発表された直近のデータでは、12月の小売売上高が
6ヶ月連続の上昇を示したものの、予想されたよりも悪く
前月比0.3%に減速しました。
アメリカの個人貯蓄率は、ここ10年で最低水準となり、アメリカ消費は
息切れのようにもみえます。すなわち、ここ最近のアメリカ消費の上昇は
クレジットカード借入が過去最高水準にたっしていること
から、債務増加によって賄われている可能性があります。
中国個人消費はアメリカに並んだ!
しか、地球規模の大量消費の中で、もう一つマイルストーン
が先月やってきています。
みずほ証券のデータによると、中国は、2018年に国内小売売上で
アメリカに並んでいます。
そしていくつかのカテゴリーでは、中国はすでにアメリカを
越えています。
たとえば、2016年には、17.6百万台の車がアメリカで売れたが、
中国で売れた24百万台の乗用車には大きく下回っています。
中国共産党はアメリカからの高級車やトラック輸入に10%の
関税しかかけていないけれども、アメリカの自動車
メーカーは5台のうち1台しか中国で売れていないと試算しています。
今後の米中間での摩擦の要因になる?
新しい年がはじまり、おそらく中国における消費は、さらに増加した
中産階級が電化製品、車そしてファッションへの興味が強いことから、
アメリカの消費をいとも簡単に越えていく可能性が強いです。
ここで問題となるのが、中国の個人消費が好調にもかかわらず
アメリカの商品が中国で売れていないことです。
そして、アメリカが最も問題としてようとしているのがアメリカ企業が所有している、知的所有権の侵害で。
中国とアメリカはこの知的所有権の侵害でもめています。
中国個人消費がアメリカを抜く局面では、間違いなく
トランプ政権は、中国市場でアメリカ製品を購入するうよう
に要求することは、容易に想像すきます。
中国個人消費がアメリカを超えることは、米中貿易赤字が
さらにふくらみ、今後米中貿易摩擦の衝突がさらに悪化する
ことが懸念されます。