中国の不動産市場に異変?Tier1都市が2015年以来の急落で今後どうなる?
中国国家統計局が公表した最新6月の中国住宅市場統計
によると、中国全体の平均住宅市場価格は前月比0.7%
年率ベースで10.2%と引き続き上昇していますが
tier1都市については、住宅価格の下落が加速している
ことがわかりました。
Tier1都市(大都市)に異変?
北京では2年以上ぶりの下落幅となり
上海や深センではさらに大きな下落幅となり、中国最大
の不動産市場に強烈な調整がはいっています。
中国全土としては、5月よりも不動産価格が上昇した都市の数は
増えていますが、前月比ベースでは都市層によって、異なった成長を
続けているます。
大都市急落、地方都市上昇のギャップ
平均住宅価格はtier1都市で急落した一方で
tier2,3,4の都市では上昇しています。
は力強さを維持している結果となっています
大都市で住宅価格が急落した背景のひとつに政府による
大都市の不動産価格の急騰に対する規制強化をはじめた
一方でそれ以外の小都市では緩和政策を続けている背景がある
ようです。
中国の不動産市場は極端な調整をする
今回北京で何ヶ月間でもっとも大きな急落したことは、中国当局
が何年も金融リスクを和らげようと努めてきた中国の
債務漬け体質にたいする家計への影響も懸念されます。
最近のデータによると不動産価格が適度なペースでクールダウン
することは考えにくい。少なくともここ最近の兆候では
急激な調整に苦しむことが懸念されます。
中国の債務残高を考えると、不動産価格が大きく変動
下落すると担保価格にも影響が及び、連鎖となって
下落することが懸念されます。