中国が通貨バスケットを採用する理由は人民元安容認によるもの、そしてユーロへの影響は?
人民元安が進行している昨今ですが、その背景に流れているのが
当局の人民元安容認です。
中国人民元がSDRに採用されることが決まった以降、人民元安が
続いています。
その背景には8月に人民元安が進行して以降あれだけ積極的に
人民元買い介入を続けていた中国人民銀行が最近は介入していません
でした。
そしてこのバスケット通貨採用計画です。
中国が常に懸念していたのは、人民元は円やユーロに対しては、約2年まえから
換算すると約30%近く人民元高になっている事実です。
中国の輸出が弱まっている要因のひとつに、当局はこのほかの主要通貨に対して
の人民元高を指摘していました。
IMFのSDR参入決定までは、我慢してドルとの連動制を維持していましたが、バスケット通貨
採用することで、事実上人民元安を容認するとみてもいいと思われます。
今後も人民元安が進行すれば、8月のときのように世界の株式市場にも懸念材料と受け止められ
リスクオフの要因となることも考えられます。
12月にはいり、市場の流動性が薄いなかで、ここ最近あまり地合いのよくない株式市場
がさらにリスクオフムードになることが考えられます。
そうなると、ユーロや円はさらに買い戻される可能性が高くなってくると思われます。
来週はFOMCで米国の利上げが予想されれますが、すでに織り込まれているこの材料
により、ユーロドルは1.08台が強力なサポートとなり、さらなるショートカバーで上昇する
ことも想定しています。
↓キャッシュバック別おすすめFX業者!