
世界最大ファンド「ブリッジウォーター」が明かす最大のショートポジションとは
ブリッジウォーターといえば、世界最大のヘッジファンド
です。その注目のヘッジファンドのオーナーである
レイダリオ氏が彼らの最大のポジションを明かしました。
ブリッジウォーターの今年の戦略とは
昨年の10月、伝統的に強気であるデイダリオの
ブリッジウォーターがイタリアの金融セクターの対して
巨額の7億1千300万ドル相当の株式の売り持ちを
とっていることがわかり金融業界は驚かせています。
イタリアの5つの銀行と保険会社に加えて、1600億ドルに
及ぶ巨大ヘッジファンドは、イタリアのメガバンクである
インテーササンパオロやウニクレディット、ゼネラリ保険会社
と同様にミラノを拠点とした世界で最も大きいケーブルメーカー
であるプリズミアンの株をショートしていることが明らかに
になりました。
これらすべては、2010年からECBの量的緩和導入まで限りのなく
欧州危機の主役となり、常に崩壊直前に瀕していた誰もがしっている
名前です。
ブリッジウォーターはイタリアをショート
ブルムバーグによれば、世界で最も大きいヘッジファンドである
ブリッジウォーターは、最近の3ヶ月で、イタリアの会社、
とりわけ金融セクターに対してのショートポジションを3倍に
増やしている模様です。
3月4日のイタリアの総選挙は、明確な勝者が見えていません。
そのことは政権を構築するうえで困難が生じ、そして投資家や
EUが期待するような広範囲での経済改革を実行するうえで
支障をきたす可能性もありまえす。
ブリッジウォーターは、イタリアの企業に対する弱気な
ポジションを10月初旬の713百万ドルから30億ドルに急激に
引き上げたようです。
ブリッジウォーターの欧州系企業全体に対するショート
ポジションは総額33億ドルで20銘柄に及んでいます。
この蓄積されたショートポジションは、レイダリオ氏が
ダボス会議の聴衆の前で「キャッシュをもつことは馬鹿げて
いる」と言った数日後に明らかにになっています。
まとめ
ブリッジウォーターは、昨年から一貫して、リスクオンの
相場に対して否定的な立場をとっています。
今回のイタリアのショートのポジションも昨年の10月
からで、そこから考えても、そのポジションがかなり
やられていることがわかります。
イタリア金融株のショートを今年からさらに増やして
いるようですが、いわばナンピン売りで、トレンドに
逆らうのも危険なようなきがします。
昨年からユーロが堅調なのは、イタリアの選挙を含めて
楽観視しているわけではなく、イタリアを含めた
ファンダメンタルズが改善しているところが大きく
イタリア金融株の調整売りが入るにしても、短期的に
終わる可能性があると思っています。
個人的的には今年のユーロは、とくに為替で堅調に
推移するとみています。