不透明なアメリカの政策決定、予算問題にも要注意。
イエレンFRB議長が、依然として今年中利上げの妥当性を強調しまた。
これは、夏前から一貫して主張していますが、それではなぜ今月のFOMCで
利上げが実行されなかったのか、この不透明感が依然として市場の不安定な
動きのひとつの要因となっているようです。
ところで、不透明感漂うアメリカの金融政策ですが、それに付け加えて、10月に
くる予算問題で不透明要因があります。
2年前に議会閉鎖に追い込まれた、債務上限問題です。
2013年12月に民主、共和党の間で、歳出削減を2年間緩和することに合意していますが
これは、10月1日に失効し、一律強制削減と呼ばれる財政管理法が復活します。
それまでに、暫定予算を組まなければ、また2年前の再現となることも考えられます。
ベイナー下院議長は、暫定予算を示唆していましたが、それと引き換えに共和党が
示している、10カ年予算案に賛同することを求めています。この案はとてもきびしいもので
軍事費を除いては、特に医療費、保険に関わる予算について真っ向から対立、
共和党の案は16年から18年にかけてGDPの2%近く影響を及ぼすとして、
民主党とは相入れない内容となっています。
共和党サイドも閉鎖には追い込まないと言っているものの、妥協の糸口すらつかめて
いないのが現状です。
当面のユーロドルは、方向感のない不安定な展開が続きそうです。
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