一転して米国経済はリセッション入りしたとの憶測も出始るなかドル相場はどうなる?
先週までの利上げ間近というムードから一転、週末の雇用統計で
利上げ先送りは当たり前で、米国経済のリセッション観測まで
も台頭しはじめました。
その根拠となるのは、雇用の伸びが拡大局面の平均値を下回り続けるのは
リセッション入りリスクの高まりを示すということです。1960年以降、雇用の増加数が
景気回復期の平均を下回り続けると、米経済はその後9カ月?1年半にわたり、全米経済研究所
(NBER)の定義によるリセッションに陥ることが多かった。したがって、過去4カ月のうち3カ月で
現在の拡大局面の平均を下回る雇用の伸びとなったことは、目先から中期にかけてリセッション
のリスクが高まった兆しだとみています。
米企業はさえない業績に苦しむ中、既に設備投資を削減しています。民間企業が今後、採用計画
を縮小し始めるかどうかまだ分からないですが、ここにきて一転してそのリスクに注目する見方
も増えてきました。
ドル相場は利上げを織り込んだ展開をしていただけに、今回の予想外の雇用統計の結果と
米国経済に対する見方の変化から、ドルの見方もまだしばらくは余波が続きそうです。
ドル円は前回の安値105円台を維持できるのか、今月行われる大きな政治イベントである
Brexitを問う選挙も間近にせまってくることもあり、リスクオフ的な動きが今週も続くと
予想します。
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