ロペスオブラドール(AMLO)とトランプによるNAFTA交渉の見通しは?
NAFTAの更新について、メキシコと米国の間でまもなく
相違点が埋められ、合意に近づくとの観測もありますが
実際には難しそうです。
トランプ政権はすでにロペスオブラドールに接近
トランプ政権は、大統領選挙で選出された、ロペスオブラドール氏
に触手しているようです。そして彼のチームには、ポンペオ国務長官
が閣僚級メンバーをメキシコに派遣していることも伝えられて
います。
そしてメキシコの交渉者も今週ワシントンに集まります。
NAFTA交渉が進まない理由
トランプが前回のG7ミーティングでトルドー大統領と
NAFTAの両者に対して激しい非難をしたことで、
交渉環境は冷え込んでいるようです。
カナダのフリーランド外務大臣は、メキシコのロペスオブラドール氏
と会う予定ですが、カナダを含まないメキシコと米国間での取引は、
北アメリカでのサプライチェーンを悪化させ、ビジネス取引を
修復不能に陥れると警告しています。
カナダのメッセージは、トランプがカナダの貿易の問題であると
認識しているなかで、トランプの分断と制服戦略に対して警告
を鳴らすことです。
前回のラウンドでは、いくつかの問題点が解決したようですが
肝心な重要な点については、未解決のままです。
ポールライアン議長が合意に導くためのドラフト作成をさせられて
いるようですが、彼は、この中間選挙で辞める予定であり、また
トランプからも反感をかっていることを考えると、クローザーとして
ライアン氏が仕えるには限界がありそうです。
今後の見通しは
ロペスオブラドール氏が12月に大統領に就任するまでに
NAFTAに合意するためには、3カ国の相当な努力といままで
になかった妥協が必要なようです。
仮に交渉がうまくいったとしても、米国議会は、1月に
次の議会が招集されるまで、新たな法案に賛成しないと
思われます。もし民主党が中間選挙で過半数をとれば、さらに
NAFTA再交渉による合意の議会承認は、遅れると思われます。