
ロバートケーガン(ネオコン)が唱えるユーロの危機とはなに?
ロバートケーガンという人物をご存知でしょうか。
彼はネオコンで有名なアメリカの歴史学者です。
彼が今度出版する本で、ユーロ圏に進んでいる
独裁者政権の台頭危機を唱えています。
ロバートケーガンの主張は
アメリカやEUで起きている反エスタブリッシュメントの広がり
は、強権政治による第二次世界大戦前におきていた独裁者
政治へとつながっていくと、この本で述べています。
最近EUで起きていることは
先週から起きているEUの政治的な動きを見てみると
イタリア、ハンガリーそしてスウェーデンで不穏な
政治的動きが見受けられます。
そえは、アメリカ主導型から離れて、欧州独自の秩序に
戻ろうとしていることです。
ロバートケーガンは著書の中で、多くの人々は、
戦争の前に通常ヨーロッパの政治が、ファシズム、独裁者
を生み出してきたことを忘れていると述べています。
ハンガリーでは首相が権力を集中させようとしている
ことで欧州議会は、ハンガリーを「法のもとのルールに
脅威を与えている」と非難決議を可決させています。
スウェーデンでは、週末の選挙でネオナチにルーツ
をもつ右派民主党が、もっとも議席を得る結果となりました。
そしてイタリアでは、力をもっている副首相がポピュリズム
を広げるためにスティーブバノンが設立した運動に参加
しています。
ケーガン氏はこうしたヨーロッパでおきている一連の
出来事は、世界が独裁者によって支配される世界に
戻ろうとしている、と語った。
ドイツの外相は、もしこのようなことが起きた場合、
全力でもって抵抗し、良い方向へと向かわなければ
ならないと言っています。
ユーロが危機になる背景は
ローバートケーガンは本の中で、この30年に渡る地政学で
みんなが政治統治システムを信じなくなった、と伝えて
います。とくにアメリカはなぜこのシステム維持のため
に自らが、犠牲を払って、大部分のコストを賄わないと
いけないのか?という疑問をもっているようです。
ロバートケーガンは、アメリカがこのシステムを維持する
だけの価値があると主張していますが、重要なことは、
現在アメリカはトランプのもとでこのシステム維持コスト
を払う気はなく、民主主義が常にトップにくる保証
はないと警告しています。
まとめ
歴史を振り返ったとき、民主主義が機能している時の方が
稀である、とロバートケーガンは主張しています。そして
そのことが普通であるという認識を持たざるを得ないとき
が来たとこの著書でまとめています。
ユーロは、過去の歴史をみても、独裁者による強権政治
が起こることが多く、ここ最近ユーロ圏でおきている政治的
出来事は、まさにこの始まりであると警告しています。