ライジングスター(希望の星)投資とは?現在PIMCOとJPモルガンが注目する理由は!?
PIMCO(パシフィック・インベストメント・マネジメント)と
JPモルガン・チェースは、「ライジングスター」投資に
注目しているようです。すなわち、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた
企業の回復を見越した取引に期待する投資です。
ライジングスター(希望の星)投資とは
ジャンクから投資適格に這い上がった銘柄をライジングスターと呼びます。
ここで注目されているのは、投資適格の格付けを回復しそうなジャンク級(投機的格付け)企業
、いわゆる「ライジングスター」に投資することを意味します。
ライジングスターには、すでに投資適格となった債券投資とこれからなるであろう
と見込める(現状ジャンク級)投資と、とらえ方が二つに分かれる
ことがあります。
JPモルガンがライジングスターに注目する理由は
PIMCOは、欧州の景気回復が勢いを増し始める中で
ライジングスターかつてないほど妙味があると推奨しています。
PIMCOによれば、ジャンク級を上回る格付けになるのにかかる
平均3年の間に最大200ベーシスポイントのアウトパフォームが見込める
といています。
紙製包装材メーカーのスマーフィット・カッパ・グループと自動車メーカーの
ステランティスの社債は、今年ジャンク級を脱した125億ユーロ相当の一部ですが
JPモルガンのストラテジストらはこうしたライジングスターが2021年通年では
過去最大の300億ユーロに達し、ダブルB級格付けの債券の約1割に上ると
予想しています。
JPモルガンのクレジットストラテジストは、ワクチン接種が世界に広がり
経済成長が加速するとみていて、それが今までジャンク級の債券にも好影響を
もたらすと予想しています。
ライジングスター投資で冥利を得れるかどうかは、市場が格上げ見通しを
織り込む前に予測して動くのが鍵だ、としています。
ECBの流動性が利回りを歴史的低水準に押し下げている今、この方法で
リターンを高めることは特に重要である、との見方をしています。
まとめ
現状の中央銀行による大量の流動性供給によって、PIMCOでは一般的なクレジットの
バリュエーションの魅力が薄くなっているとの見方をしています。PIMCOと
JPモルガンは、受け身的な指数連動投資から離れてこれから底上げとなる
の銘柄選択に本格的に力を注いでライジングスターを見つけるべき
との主張をしています。
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