ユーロ圏の中でも広がる経済成長格差
先週末発表された、EUの2014年10-12月のGDPが+0.3%と
予想の0.2%を上回ったことに一部好感していました。
しかし年率換算でいくと1.4%で、EU全体では、アメリカの
2.6%を大きく下回ります。
ところが、ドイツだけ見てみると、前期の0.1%成長から0.7%へと
大きく伸びています。
しかもその内容は、内需と消費が伸びているいうことから、理想的な
伸びとなっています。スペインも同様で、0.7%の経済成長は、2007年以来
の大きな伸びなっています。
一方で、イタリアとフランスにいたっては、プラス成長もままならない状況
が続いており、フランスは、0.1%の経済成長、イタリアにいたっては、
2011年以降プラスに転じていません。
こうみると、ユーロ圏では、ドイツの独り勝ちのように見えますが、その
メルケル首相も地方選で支持を落としているのも事実。
好調なスペインも野党が支持を伸ばし、次の地方選で混沌としています。
EU各国が納税者を意識した政治を優先する状況と、今夜にも妥協が
成立すのか不透明なギリシャの債務問題とは、水と油のような関係のようにも
見えます。
今夜のEUミーティングは、楽観論も占有していますが、未だに余談も
許さない気がします。