ユーロ円相場、ほぼ調整なしの上昇で120円台直前
今回の円安相場は選挙戦がはじまった11月の終わりから始まりましたが、
ユーロ円相場は気づいてみれば調整らしい、調整なしで120円台直前
にまでせまってきました。
ドル円でも90円台直前、さすが1ヶ月で20%の下落はスピードが
早すぎると思われます。
ユーロに関しては、ギリシャの債務危機問題がとりあへず先延ばし一段落
したことで、ユーロの債務危機を想定して売り込まれていた部分は買い戻
されることは想定していましたが、ここまでのスピードは想定外でした。
そしてそれに加えて、先週のECB理事会後のドラギ総裁のこれ以上の金融緩和
政策を否定する発言で、ユーロは対円だけなく、他の主要通貨に対しても
力強い上昇トレンドをつくり始めています。
円相場では、さすがに各国の反発が起きることを考えてか、本日、甘利大臣
円安を牽制する発言も出てきていますが、G20含め各国経済低迷のなか通貨安
趣向しているだけに、来週以降の財務、首脳会議での発言も気になるところです。
ユーロは現状独歩高の様相を呈してきているので、ユーロ円相場もトレンドの
変化はおこりづらいと思われますが、対円相場ではテクニカル的に買われ過ぎの
指標がずっと点滅しています。
これを無視して一方的に120円を超えて進むのか、それとも短期的には
115円台の調整が先なのかこの一週間は分岐点になるような感じがします。
RSIの乖離が生じている状況を考えれば、一時的に120円超えたとしても
短期的には後者調整リスクのほうが高いように思われます。