ユーロ下落は小休止~来週のFOMCが意識されはじめたかも
ユーロの為替相場といいい、国債市場といい、やりすぎなのか、
両市場とも同じようにコレクションにみまわれた昨日海外市場
でした。
ユーロドルの調整の大きな要因のひとつとして、スピードが速すぎる
なかで、来週のFOMCも意識されてる可能性があります。
見逃してはいけないのが、アメリカの経済指標で、昨日発表された
2月の小売売上高は、予想は前月比プラス0.3%に対して、結果はマイナス
0.6%に下落なっています。これで、小売売上高は3ヶ月連続の下落となり
ます。アメリカの経済は雇用を中心に絶好調だという認識が支配している
ようですが、実際に先週の雇用統計での賃金の上昇は、前月から0.1%
落としています。
来週のFOMCでの文言の変更は、ほぼ織り込まれている状況で、6月以降の
利上げの可能性を織り込みつつありますが、実際にそれほどいいのか?
警戒も出てきそうな昨日の指標です。
前年比からいえば、小売売上高もまだ好調さを維持しているともいえますが、
ここ3ヶ月の動向は、ガソリン価格の下落を除いても、0.9%の下落となっています。
そいった背景から、ホーキッシュ一辺倒だった来週のFOMCの見方にいったんは
警戒がはいっているようにも見えます。
一方で原油相場は、着実に下値を切り下げています。
先日指摘したように、ユーロが今回の下落相場をつくる前調整相場のフォーメーション
と現在の原油相場が似ているだけに、最近のこの二つの関連性からみても、
ユーロの上値は重く、まだ下落余地のある見方を維持しています。
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