
ユーロドル相場の相関性は金利差よりも原油相場~最近の相関性は?
いっこうにレンジを離れようとしない最近のユーロドル相場。
今回は、最近のユーロドルの動きとドルとの金利差の相関性に
ついて調べてみました。
ユーロドルは、1月のECB理事会が行われるまで、しっかりとした
ダウンチャンネルを描き、1.1100近辺まで下落し、その後は
主に、1.13 – 1.14台の調整相場がずっと続いている状態、
一方で、ユーロとドルの金利差という、12月に金利差が最も開き
その後1月は、逆に金利差は大きく縮小していきます。
そして、アメリカの雇用統計が発表された2月の上旬から急速に
ユーロとドルの金利差は拡大、12月の拡大幅よりもさらに一時的に
超えています。
そして、現在は、イエレンの議会証言後に縮小傾向、結論を言えば、
最近の金利差の動きとは、あまり相関性がないようです。
やはり、現在のユーロの相関性があるのは、原油相場のほうが相関性は
高そうです。
原油相場ではいえば、48割れが側近のレンジの下値ブレイクとチャート上
ではなります。
ちなみにユーロの金利のはなしをすると、ECBは来月から、月額600億ユーロの
国債買い入れを始めます。
そのうち、約4分の1がドイツ国債です。
その額が約120億ユーロといわれています。
ドイツの今年の国債発行予定額は、約1470億ユーロでうち1320億ユーロが
償還をむかえるものです。
すなわち、ネットで150億ユーロしか、増額分はないということです。
中央銀行は、3月から2016年9月までドイツ国債を約2150億ユーロ買うことに
なります。ドイツ国債の市場規模は約1兆1000億ユーロですが、そのうちすでに
金融機関と中央銀行で約9割を保有しているといわれています。
それは、規制の対処や、あとはファンディング目的で保有していることを
考えると、ドイツ国債の受給はもっとタイトになることが考えられ、
金利の面からいえば、すでにJGBよりも利回りが低くなっていますが
さらに低くなることも想定できます。
ユーロドルの行方は、やはり世界経済のファンダメンタルズにかかって
いるようです。
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