ユーロドルは二番底を形成中?ドイツだけが突出しはじめているが…
昨日のユーロドルの1.0746までのショートカバーで、チャート的には
ダブルボトムのようなフォーメーションを築きはじめているようにも
見えます。
短期的には、1.0600近辺のサポートが引け値で維持されれば、先々日からの
コレクション的なユーロ買いはまだ続くように思われます。
ところで、ユーロ圏では、ドイツの強さが突出しはじめています。
先ず雇用に関しては、過去一番いい状況になりつつあり、ドイツの有名な
鉄鋼労組、IGメタルでは、ある州で3.4%の賃上げ要求、そしてドイツの
主要都市では、不動産価格が急速に上昇しています。またDAXも史上最高値更新と
ドイツにとってみれば、現在の量的緩和と矛盾した状況に徐々になりつつあるとも
言えます。
この好調な財政状況から、財政赤字を2019年までの目標をGDP比74%から
61.5%にひきさげようともしています。
またこのユーロ安に支えられて経常黒字も対GDP比で8%相当に増え、そのGDP予想も
2015年で1.5%、2016年で2.0%に上方修正するくらいの好調さです。
ユーロを見る場合、どこの国のファンダメンタルズをみたらいいのか、もちろん最も規模の
大きいドイツが左右するのは、もちろんですが、ユーロ圏であまりにも格差が大きくなりすぎて
いるので、見方によっては真反対の見方をするおそれも強くなってきます。
ただここのところの原油価格の動きなどをみていると、現状では、ユーロの下落は
限定的なように見えます。
キャンペーン中のFX業者??